2016年2月25日木曜日

危機に立つ国立大学 (CPCリブレ) 光本 滋 (著)

 (お送りいただいた本から)

危機に立つ国立大学 (CPCリブレ)光本 滋 (著)

¥ 1,296

<内容紹介>

現在、日本の国立大学は深刻な危機に直面しています。危機の本質は、大学に対する国家統制が強まり、学問の自由が失われていることです。このような事態がなぜ起きているのか、本書では5つの章に分けて考察し、危機打開の方向を探ります。

<著者について>
1970年生まれ。北海道大学准教授。一橋大学社会学部卒、中央大学大学院文学研究科修士課程修了、同博士課程退学。著書に「学校教育法・国立大学法人法改正に伴う『大学ガバナンス改革』」『大学政策・経営における多様性と包摂性』(大学評価学会年報11号)、「国立大学の法人化と大学の自治・学問の自由」日本教育法学会編『教育法の争点』




日本と外国の国立大学の授業料に関するデータ、関係法令、年表、
参考文献付。
目次 はじめに 第1章 国立大学の大再編 第2章 国家統制の進行
第3章 歴史の中の国立大学改革 第4章 国立大学法人化の根本問題
第5章 国立大学改革の課題と基本方向
参考資料(図表・参照法令・関連年表・参考文献・初出一覧)


単行本: 103ページ
出版社: クロスカルチャー出版 (2015/12/25)

ISBN-10: 4905388996
ISBN-13: 978-4905388999
発売日: 2015/12/25

2016年2月18日木曜日

(いただいた本から)

記号と機械: 反資本主義新論
マウリツィオ ラッツァラート (著),
杉村昌昭・松田正貴訳

内容紹介
たとえば2011 年の原発事故や安保法反対デモのメディア報道。たとえばヘイトスピーチ。なぜひとはその「ことば」がおかしいとわかっていながら、「主観性の生産」に服従してしまうのか? あるいは住宅ローンや奨学金をはじめとする「負債」、あるいは日常生活はむろん自然までも支配し管理するネットやGPS によるコントロール社会に、なぜひとはこうまで隷従してしまうのか? そして、では、新自由主義下を生きる人間が、こうした隷属状態と訣別し、「平等」を実現するにはどうすればいいのか?
前著『〈借金人間〉製造工場』によって日本でも話題になった社会学者/思想家が、ガタリ、ドゥルーズ、フーコー、バフチンらを援用しながら試みた、《反─ 資本主義》の哲学的実践!

内容(「BOOK」データベースより)

たとえば福島第一原発事故や安保法反対デモのメディア報道。たとえばヘイトスピーチ。なぜひとはその「ことば」がおかしいとわかっていながら、「主観性の生産」に服従してしまうのか?あるいは住宅ローンや奨学金をはじめとする「負債」。あるいは日常生活はむろん自然までも支配し管理するネットやGPSによるコントロール社会に、なぜひとはこうまで隷従してしまうのか?そして、では、新自由主義下を生きる人間が、こうした隷属状態と訣別し、「平等」を実現するにはどうすればいいのか?前著『“借金人間”製造工場』によって日本でも話題になった社会学者/思想家が、ガタリ、ドゥルーズ、フーコー、バフチンらを援用しながら試みた、“反‐資本主義”の哲学的実践!


単行本: 365ページ
出版社: 共和国 (2015/12/12)
ISBN-10: 4907986149
ISBN-13: 978-4907986148
発売日: 2015/12/12

2016年2月15日月曜日

「愛と経済のバトルロイヤル」(橘木俊詔・佐伯順子著)

(お送りいただいた本から)


「愛と経済のバトルロイヤル」(橘木俊詔・佐伯順子著)


内容紹介

経済学や数字でみる世界と、文学やジェンダーでみる世界は、びっくりするほど違っている。
どうして男女の格差はなくならいのか、なぜいつまでも景気がよくならないのか、超高齢化社会をどう生き抜くべきか、結婚はしたほうがいいのか・・・・・・。異なるジャンルの代表者が、日本の抱える問題の核心をつく、
聖域なき大激論。

内容(「BOOK」データベースより)
どうして男女の格差はなくならないのか。いつまでも景気はよくならないのか、超高齢化社会をどう生き抜くべきか、結婚はしたほうがいいのか…。異なるジャンルの代表が真正面でぶつかり合って、あらゆる問題の裏のウラまで語りつくす。日本の抱える問題の核心。

単行本: 187ページ
出版社: 青土社 (2016/1/26)
ISBN-10: 479176904X
ISBN-13: 978-4791769049
発売日: 2016/1/26

2016年2月12日金曜日

ゼロ戦の機体の軽量化した五十嵐勇博士が親戚だって!

ゼロ戦の機体の軽量化した五十嵐勇博士が親戚だって!

 このほど熊本に帰省した時、いとこから
「五十嵐勇博士って、親戚よ。知らんかったと!」
と言われてしまった。
 そういえば、ずっと前に家系図を作成しようとしたとき、そんな名前があったけど、ゼロ戦にちなんだ熊本県の有名人だとは気が付かなかった。
 調べてみると、こう書かれてある。へえ、そうなんだ。ちょっとした驚き!!
  だからって、どうだということもないが、ただ記憶に留めたい。

五十嵐勇(いがらし・いさむ)
1892-1986 昭和時代の金属工学者。

 明治25年1月18日生まれ。昭和13年住友金属工業伸銅所(現住友軽金属工業)で軽量高強度の「超々ジュラルミン」を発明。日本海軍の「ゼロ戦(零(れい)式艦上戦闘機)」をはじめ航空機の機体材料に活用された。戦後,東北大などの教授を歴任。昭和61年3月7日死去。94歳。熊本県出身。京都帝大卒。                 (デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説)

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  宮崎駿監督の長編アニメーション『風立ちぬ』(2013年公開)は、零式艦上戦闘機(零戦)の設計主務者・堀越二郎の挑戦と苦悩を描いた物語だ。『風立ちぬ』にはジュラルミンボディの戦闘機が登場する。堀越二郎は、技術者であることと、戦争で人を殺す事になる兵器を作ることの中、葛藤を抱く。しかし、ただ純粋に技術者として高。性能戦闘機を作り続けた映画の中で、部品が木箱に大切に梱包されて届くシーンがある。

  この部品に使われたのが、当時のジュラルミン強度を凌駕した「超超ジュラルミン(ESD)」だ。ESDは1936年に住友金属工業株式会社の軽金属研究陣に所属していた五十嵐勇博士らが海軍航空技術廠の要請で開発したジュラルミン。負荷がかかる主翼主桁の材料として使用するため「軽くて強い」という矛盾した金属素材を求めていた堀越にとって、ESDは零戦の完成に必要なものだった。

 堀越は翼の中央部にESDの押出形材を使用し、機体の軽量化と強度確保を実現した零戦は、連合軍にとって非常に厄介な存在だったようだ。「ゼロファイター」の名で恐れられた。

 なぜ零戦は恐れられたのか。それは速さと飛行距離だ。ジュラルミンを採用した結果、大幅な軽量化に成功した零戦の自重は1.68トン。同時期に戦ったアメリカ軍のカーチスP40、グラマンF4Fよりも1トンも軽い。この結果抜群の上昇力を誇り、最大飛行距離は3000キロに及んだ。一時は「雷雲とゼロに遭遇した場合は、回避行動を認める」とアメリカ軍が通達したという。

 日本の敗戦によって戦争が終わり、日本軍はすべての戦闘機を手放すこととなった。しかし、今もなお五十嵐博士が開発したESDは世界中の航空宇宙分野に貢献している。

(アルミの話 戦後70年の時を経てさらなる新しい時代を作るアルミ合金)
http://www.aluminum.or.jp/publication/alumi-age/pdf/180/18004.pdf