2016年4月9日土曜日

(いただいた本から)
リンゴが腐るまで 原発30km圏からの報告‐記者ノートから‐ (角川新書) 新書 – 2016/2/10
笹子美奈子 (著)
¥ 864

内容紹介
 東日本大震災による東京電力福島第一原発事故の被災者の取材で目にしたものは、その約10年前、2004年の新潟県中越地震の被災地の取材で見聞きしたことと 同じことが繰り返されていた。お年寄りの孤独死、アルコール依存症、家庭の崩壊、国などから受けられる補助金の額が異なることによって生じる地域住民間の不和、帰る帰らないの問題……。災害の規模も性質も異なるのに、起きている現象と問題の構造は、中越地震のそれとほとんど変わらなかった。さらに今回の福島県では、放射線の影響が絡み、より復興を難しくさせている。

 避難指示区域の放射線量はいまだに高く、避難指示区域以外の地域でも、除染で出た放射性廃棄物があちこちに置かれ、日常生活を不安にさらしている。そして放射線もまた、地域の分断を生み出している。放射線量が高い低いという物理的な差だけでなく、放射線リスクに対する考え方の違いが、住民の間に溝を作っているのだ。放射線の問題が、宮城、岩手県の津波被災地とは違う、福島県特有の複雑さの原因となっている。2016年3月で、東日本大震災から5年――。被災地・福島で何が起きているのか。絡み合った一本一本の糸をクローズアップしながら、被災者の実態に迫り、さらに深刻度が増す状況に警鐘を鳴らす。

内容(「BOOK」データベースより)

 東日本大震災から5年、原発事故被災者の葛藤は依然として続いている。賠償金をめぐる地域コミュニティの分断、長い仮設住宅暮らしで崩壊する家族関係…。中越・中越沖地震を取材した記者が、被災地における諸問題が福島で同じように繰り返され、さらに深刻化している実態に警鐘を鳴らす。

192ページ

出版社: KADOKAWA/角川書店 (2016/2/10)
ISBN-10: 4040820754
ISBN-13: 978-4040820750
発売日: 2016/2/10


2016年4月7日木曜日


(いただいた本から)

自画像の告白: 「わたし」と「私」が出会うとき

森村 泰昌 (著)
¥ 2,484

内容紹介
 レオナルド、ベラスケス、レンブラント……西洋美術史上に輝く巨匠たちが語る知られざる「私」の物語がここに。美術家の森村泰昌さん初のビジュアル小説集。

内容(「BOOK」データベースより)

 ウソ? !偽り? !美術史への挑戦状。時空を超えて召喚された美術史上の巨匠たち12人が、それぞれの「私」を語りだす。大阪・国立国際美術館「自画像の美術史」展で発表された初の長編映像作品を書籍化。

単行本: 167ページ
出版社: 筑摩書房 (2016/3/30)
言語: 日本語
ISBN-10: 4480873864
ISBN-13: 978-4480873866
発売日: 2016/3/30

2016年4月4日月曜日

文化を支えた企業家たち: 「志」の源流と系譜 (MINERVA歴史・文化ライブラリー)

(いただいた本から)

文化を支えた企業家たち: 「志」の源流と系譜
(MINERVA歴史・文化ライブラリー)
伊木 稔 (著)

内容紹介
  日本における民間からの社会貢献活動を歴史的にさかのぼり、仏教との関わりに源流を求め、近世の近江、堺、大坂、伊勢商人の文化貢献活動を俯瞰する。そして、近代における五代友厚、藤田伝三郎、住友吉左衛門などのフィランソロピー活動に迫る。そのうえで、現代の企業の社会的責任との関わりからそのあり方のこれからを展望する。

内容(「BOOK」データベースより)
 日本における民間からの社会貢献活動を歴史的にさかのぼり、仏教との関わりに源流を求め、近世の近江、堺、大坂、伊勢商人の文化貢献活動を俯瞰する。そして、近代における五代友厚、藤田伝三郎、住友吉左衛門などのフィランソロピー活動に迫る。そのうえで、現代企業の社会的責任との関わりからそのあり方のこれからを展望する。

単行本: 237ページ
出版社: ミネルヴァ書房 (2016/4/11)
¥ 3,780

ISBN-10: 4623076865
ISBN-13: 978-4623076864
発売日: 2016/4/11