2018年8月13日月曜日

(いただいた本から)「大阪万博が日本の都市を変えた」吉村元男著

「大阪万博が日本の都市を変えた:工業文明の功罪と「輝く森」の誕生 」
吉村元男 (著)

内容紹介
1970年、歴史が動く瞬間——
万博開催後、緑の再生をめざした意義を歴史の中に位置づけ、捉えなおす試み。

1970年、大阪万博。その開催のために切り開かれ、更地となった会場の跡地が森に生まれ変わるという奇跡は、いかにして可能になったのか。本書は、万国博覧会や都市における公園の歩みを通じて、今までの日本と世界の歴史を振り返り、これからの文明の姿を模索するものである。
持続可能な生物多様性社会に向けた公園・都市・文明のあり方を、大阪万博および万博公園の計画に携わった環境プランナーである著者が、これまでの総括とともに提言する。

[主な目次]
まえがき——大阪万博から万博の森へ
第I部 大阪万博以前
第1章 日本は、万国博覧会とどうかかわったのか
第2章 内国博覧会から始まった万国博覧会
第3章 幻に終わった戦前の万国博覧会
第4章 アジア初の万国博覧会——大阪万博開催
第5章 万博会場の設計思想
第II部 大阪万博以後
第6章 「人と自然の新しい関係の再建」をめざした都市公園への転換
第7章 国立民族学博物館の誕生
第8章 太陽の塔は、残った
第9章 地球環境時代の新種の公園
第10章 巨大都市の功罪
第11章 2070年の万博公園の未来に向けて
参考文献
あとがき——都市の中に、森をつくるということ

2018年8月10日金曜日

(いただいた本から)炭鉱町に咲いた原貢野球ー三池工業高校・甲子園優勝までの軌跡

炭鉱町に咲いた原貢野球ー三池工業高校・甲子園優勝までの軌跡
澤宮優著、集英社文庫

 私が高専2年生の夏。大牟田の町が喜びに湧き上がった光景を覚えている。地方の公立学校に通う地元の高校生たちによる優勝は、久しく見ることはなくなった。
筆者の澤宮さんは熊本県出身で約20年前からの友人で、たくさんのノンフィクション作品を執筆している。
  これを読んで、阪神の眞弓明信選手も大牟田出身だったことを知りました。

本の紹介文から
三池工業高校野球部監督・原貢氏。球界のエース菅野智之投手の祖父であり、元WBC日本代表監督の原辰徳氏の父である。1965年、伝説の甲子園初出場、初優勝に迫るノンフィクション。(解説/江刺昭子)


内容(「BOOK」データベースより)
1965年、夏の甲子園。炭鉱町・大牟田の三池工業高校が、初出場・初優勝を成し遂げた。栄光へと導いた監督は、原貢。巨人軍の四番打者を務めた原辰徳の父で、球界のエース菅野智之の祖父にあたる。その快挙は、三池闘争や粉塵爆発事故に打ちひしがれていた町を大きく熱狂させた。語り継がれる厳しい指導法や、当時の常識を覆す戦術、今も色褪せないドラマを緻密な取材で追ったノンフィクション。