2018年1月24日水曜日

(いただいた本から)西原大輔著「本詩取り」(七月堂)

(いただいた本から)西原大輔著「本詩取り」(七月堂)


広島大学教授の西原さんから素敵な本が送られてきた。いつもながら、装丁がおしゃれな小型本です。(10数年前、日文研の共同研究の勉強会で、ご一緒して以来、本をお送りいただき、ありがとうございます)

「本歌取り」ならぬ「本詩取り」とは西原さんの造語です。すべて短い詩が「本詩取り」の手法で作られ、収められています。西原さんは

 「人間が感じ考えることは、古典文学に表現されつくされています。僕ができるのは、過去の人類の文学遺産を遥かに仰ぎ見て、これに新しい言い方を加えるだけです。これこそすなわち、僕が『本詩取り』を試みる所以です。古きを温め新しさを知る、と言い替えても良いでしょう」

 といっています。
 序詞、「詩集を読んで下さる方へ」として

  詩か詩でないかはわかりません
  わずかな文字の連なりです
  あなたが読んでくだされば
  心が活字を詩に変える

 と書かれてありました。
 七月堂刊
 2000円+税
 



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